だから,みんなの気持ちがたくさんの寄付金というカタチで集まったことは意味がある。後ろを向いて暮らしてもいいが,前を,真っ正面を向いて生きるのも,そんなに悪いものぢゃない。
quote:スター・ウォーズの真似をしているビデオをネットで公開されたギラン・ラザ君の両親が,ビデオをカザーに投稿した同級生の家族を相手取って訴え,約1940万円の損害賠償を請求している。ギラン君は世界中から物笑いの種になってひどい屈辱を受け,いつまで精神科の治療が必要かわからないと訴状は述べている。
このスター・ウォーズ・キッドのビデオを素材にしてアレンジし,格好良くしたりより間抜けにみえるように仕立てたビデオはたくさん作られ,それをまとめたページもある(元のビデオの静止画も貼られている)。記事にもある,ギラン君をスター・ウォーズに出して欲しいとルーカスフィルムに頼み込む嘆願書は,たぶんこのワイヤード・ニュースの記事によってより賛同者が増えたのだろう。記事には「1万6000人以上が」とあるが,いまは5万人を大きく超えている。
たまにこういうことはよく起こって,それみたことかと鬼の首を取ったように騒ぐ人もいるわけで。まぁわたしも海外のウェブログなどからビデオを落として,なにも考えずにみて笑っていたので反省する部分もあるが,云えることはやっぱり笑って強く生きた方がいいよということになってしまう。ギラン君の両親の行動は,報復のつもりかもしれないけど,それ以上のなにかは生まない。ネットにほかの人の恥ずかしい写真やビデオが出回らなくなるわけでもない。ちょうど音楽業界も同じで,どんな脅しをかけて損害賠償請求などでユーザーを痛めつけても,結局はネット上から自由な音楽ファイルがなくなることはなく,なにも変わらない。1か0しかない。もうネットワークという存在があることも忘れて,どんな被害を受けてもリアルで周りをみずに暮らすか,それともネットワークでの生き方を受け入れて,死なないように生きるか。どちらか,だけだ。妥協案は,ない。
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